年間活動の概要

【第35回女性会員研修会】 とき:9月19日

1 趣旨
 今後さらに、国際化や科学技術の大きな躍進が予想され、子どもたちを取り巻く環境も急激に変化するなど、複雑な要因が絡み合った問題行動や非行が、更に頻発していくことが懸念される。 このような諸問題については、家庭、学校、地域社会がそれぞれの役割を十分に果たしていくことは課題解決の上で重要なことである。
 特に家庭は、子どもたちが最も身近に生活する場所であり、基本的な生活習慣や生活能力、自制心や自立心、豊かな情操、他人に対する思いやり、善悪の判断、社会的なマナーなどの基本を育む役割を担う全ての教育の出発点である。今一度、その重要性を再認識し、子どもたちの家庭教育の在り方について考えていく必要があると思う。
 さて、その土壌となるべき望ましい家庭とは、親子の絆がいかによく保たれているかということである。すなわち、親が愛情に溢れ、安定した心理状態で子どもと心を通い合わすことができるような、温かい愛情に基づく親子関係を築いていくことである。
 今を生きる子どもの声に耳を澄ませ、子どもをよく知り、子どもをまんなかに、子どもと一緒に考え、悩み、喜び合うという親の姿勢こそが、親と子の絆を揺ぎないものにしていくのだと思う。このような、家庭での受容的な雰囲気を基盤として、子どもとともに育ちあう家庭こそが、めざすべき家庭といえよう。
 ここに、今日的課題を踏まえて女性会員研修会を開催し、家庭教育力のいっそうの充実向上に努めていきたい。


2 日 程

AM9:00 受付  AM9:30 女性会員研修会(表彰式)
AM9:55 開会行事
AM10:20 講演「親子が楽しく話し合うコツ知ってみませんか?」
講師:人間アプローチ宮崎“きらきら”辰身信子氏
AM11:50 閉会行事

※表彰式後の開会行事・講演・閉会行事の進行は、三股町PTA協議会が担当



3 研修の概要と成果
 「研究主題「家庭教育力のいっそうの向上を目指して」の元、本研修会は今年度で数えて35回目を迎えた。
 今年度も、340名に達する会員の参加を得て、熱心に研修を行った。最近では父親の姿も見られるようになり、家庭教育への関心も一部では高まってきていると感じられる。
 一方では、青少年の様々な非行や非行の低年齢化、不登校や引きこもり、家庭内暴力など、子どもたちの問題行動は多様化の傾向を呈している。その背景には、保護者の子どもへの虐待をはじめとして、子育て能力の未成熟な親や子どもへの無関心な親の増加の現実が垣間見られる。家庭環境の悪化や保護者の教育力の低下など、子どもを取り巻く環境の悪化が懸念される。
 そんな中で、本研修会はこれまで、講演を主として、親としてあり方や子どもの育て方、子どもの問題行動への対処の仕方など、講師を交えて、共に学べる場を設定し、女性会員の資質の向上を目指し、研修を深めてきた。
 また、開会行事では、女性会員としてPTA活動に貢献された方に敬意の念をこめた感謝状を贈呈し、活動の労に報いる場や励みの場になっている。と同時に、他の会員の活動意欲の啓発の場ともなっている。
 さらに、今年度は、宮崎県教育委員会の主催事業である「宮崎子ども教育週間」の関連事業として、北諸県教育事務所、三股町PTA協議会と共催して事業を実施した。三股町からも100名ほどの会員の参加があり、より充実した有意義な研修会となった。